1998　ポマール　プルミエ・クリュ　"リュジアン"　ルイ・ジャド

2004/11/6 初日 透明感のあるクリアなルビー。赤みが強い。香りはうれしくなるような甘い果実香がバンバン香る。イチゴ、ラズベリー、それにカラメルや黒蜜のような甘い香り。久々に派手なピノの香り。 味わいは甘い果実味に続いてしっかりしたタンニンを口の中に感じる。でもこのタンニンは飲み込んだあとにスッと消えて、余韻には甘い果実感が心地よく続く。鉄のようなカチッとしたニュアンスもあって、だれないおいしさがある。ちょっといままでに経験のないタンニンの出入りの仕方がおもしろい。 最近飲んだプス・ドールのポマールにかなり近い味わいです。さらに味わい全体にフワッとした軽やかさが備わっていて奥行きがある感じ。おいしいですね、これは。ジャドの赤はストイックで媚びないイメージがありますが、それでもこれだけ開放的なおいしさが表現されているということは、これがポマールのキャラクターということなんでしょう。プス・ドールのときはちょっと新世界風の造りかと思ったりしましたが。 ２日目 あまり変化なく、初日のおいしさ、陰影をキープしている。飲み込んだ後の粘りというか、流れてしまわないおいしさ、コクのようなものが感じられて素晴らしい。 こちらの白と２本セットで入手したのですが、どちらも状態が良くていい買い物でした。

メモ 1998 POMMARD 1ER CRU "RUGIENS" LOUIS JADOT オークションで約3300円で購入