1999 チェントブリッキ・ロッソ マウロ・セバステ

2004/3/16
CENTOBRICCHI ROSSO
初日
この造り手のワインはどれも好印象で、そのバルベーラネッビオーロのブレンドということで、どんなワインになっているのか期待して。
外観はかなり濃くて濁った感じのルビー色。ムラサキが強く、ボルドーな感じ。ネッビオーロの影響が強いのかな。香りもこの造り手のネッビオーロ・ダルバで感じたような、カカオやブルーベリーの濃密で甘い香り。丸くてきれいな感じ。
味わいは非常に酸が低く、甘くてちょっとフラットな印象。濃度は高いがそれに濃淡をつける酸に欠けている感じ。バルベーラの軽やかな果実味とネッビオーロの重心の低いコク、それぞれの個性を別々に感じてしまうところが問題。複雑さを演出するよりはむしろ個性を弱めあっている印象。バルベーラの持つ伸びやかで澄んだ果実味をネッビオーロが濁らせているような。
リリース当時はもっと凹凸のあるワインだったと想像してしまう。特にボトルのコンディションが悪いとかそういうことを思わせる何かがあるわけではないだけに、もっと早く飲むべきという印象を強くする。
2日目
ボワッとしたブルーベリー系の果実味とバルベーラらしい軽やかな余韻。昨日と印象は変わらない。同じ造り手のネッビオーロ・ダルバの2日目の印象に近いことを考えるとやはりもう少し早く飲んだ方が楽しめそう。
期待が大きかっただけに、ちょっと残念な1本でした。


メモ
1999 CENTOBRICCHI ROSSO MAURO SEBASTE
神戸のRBにて3150円で購入
セパージュはバルベーラ80%、ネッビオーロ20%