1998 カリュアド・ド・ラフィット シャトー・ラフィット・ロートシルト

2003/10/18
CARRUADES DE LAFITE
濃いルビーで照り照りの外観。粘性は意外と強くない。香りはボルドーらしいインクっぽい樽香。まさに消し炭。あとは牛乳のような(正確には床にこぼした牛乳をモップがけした後のような)香り。もっとカシスっぽい強い果実香や針葉樹系の香りを期待して開けたが、これでは前のポリツィアーノからの流れに変化が出ず、ちょっと期待外れ。例えばクロ・ド・ジョゲロンのような赤を期待したのだが。
味わいは密度感のあるビシッとした甘さときれいに溶け込んだタンニンがおいしく、この品格はやはりポリツィアーノとは違う。ただ、想像したような多面性やスケール感に乏しいんですよね。残念ながら。今飲むならもっとゆっくり時間をかけて楽しむ必要があると思う。そうすればもっと違った表情を見せたんでしょうが、まぁとにかくさらなる熟成が必要ということです。セカンドとはいえ、さすがに一流のシャトー。なかなか手ごわい1本でした。


メモ
1998 CARRUADES DE LAFITE PAUILLAC CHATEAU LAFITE ROTHSCHILD
オークションで購入(約3000円)