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1999 キャンティ・クラシコ カステッロ・ディ・アマ |
2003/8/24![]() 初日 やや濃い目のルビー。セラーから出してすぐ(14℃)でグラスが汗をかいているせいか、ちょっと濁って見える。 香りはスミレや小豆の餡、ブルゴーニュのイマイチなやつに感じるゴムっぽさ。うーん、これは好みの香りでない。味わいも果実味や広がりがなく、さらに悪いことにキャンティのネガティブなイメージの酸が余韻を支配する。98のアマの印象にちょっと近い。ただし薄っぺらい感じではないので、明日以降に変化があるかも。 2日目 ゴムっぽさが飛んで、なめらかでやわらかい香りと味わいに変化。これはうれしい。某雑誌の評価のように、本当にピノのような、キュートなベリー系の甘い香り。そしてアイスのような爽やかなバニラ香、トマト缶、チョコレート。香りを構成する要素が多くて楽しい。キャンティらしい酸は、はじめは丸い甘さの向こうに隠れているが、飲み込んだ後に果実味と入れ替わりに登場し、程よい余韻の長さを演出する。 香りにも味にもキャンティらしい「ザラッと感」がなく、ほんとうに「磨き上げられた」感じのサンジョベーゼ。そういった意味ではかなりユニークな個性。惜しいのは、この味わいを初日から楽しめれば、ということ。そういう意味ではもう少し置いた方がよかったのかも。このワインの飲み頃は難しい。 3日目 ますます甘くやわらかい香り。今風のメルローみたい。例えばクリューターとか。ただ、少し時間がたつと酸が立ってきて、いよいよ終了という感じ。 総じてまずまずのワインなんですが、キャンティらしさという意味ではちょっと違うと思う。97は素晴らしかったが。それと、おいしさの持続力というか、おいしく飲める時間が短いのもマイナス要素かな。 |
メモ 1999 CHIANTI CLASSICO CASTELLO DI AMA 神戸のKで購入3200円。 |