1993　ヴィーノ・ノーヴィレ・ディ・モンテプルチャーノ　リゼルヴァ　グランディ・アナーテ　アヴィニョネージ

2003/6/14 初日 濃くはないが透明感を感じる赤系のルビー。縁の方へは透明なややオレンジがかったグラデーション。香りはイチゴやラズベリーの甘い香りが揮発感をともなって立ち上がる。さすがにきれいな香り。ブルゴーニュを思わせる。土を感じさせる熟成香もあるが、ペルカルロのようなバニラなすがすがしさが基本にあって非常に上品。香りが平面的にならず、立体感がある。クラシカルな造り。 味わいはソフトで上品な甘さ。細かいタンニンとともに口の中に広がる果実味が軽やかでおいしい。余韻にいたるまでタンニンがしっかりと主張しているところがサンジョベーゼ系らしくて好ましい。キュッと酸っぱくていい感じにザラッとした余韻。 終始果実味を感じさせるわけではなくて、「凝縮した澄んだ果実香」→「きめ細かいタンニン」という二段階活用が楽しい。装飾のないクラシカルな造りでこれは好みの１本。 ２日目 あまり印象は変わらない。熟成香が少し後退していちぢくなどのドライフルーツの香りが優勢に。贅肉を落として必要な要素だけがバランスよく残っているといった風。ビオンディ・サンティのロッソに似ているかも。透明感があってすばらしい。タンニンが効いた飲みごたえのある味わいも初日と印象は変わらない。温度が上がってくると急激に粘性を感じて力強くなるのが印象的。こういうワインは高めの温度がいい。

メモ 1993 VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO RISERVA GRANDI ANNATE AVIGNONESI 神戸のRBで購入5500円