1997 プイィ・フュイッセ "レ・クルー" ギュファン・エナン

2003/5/25
POUILLY-FUISSE "LES CROUX"
初日
やや濃い金色。緑っぽい色も。粘性がすごい。
香りはものすごいヴォリュームの熟成香。ナッツやキノコ。もちろんレモンのような酸を感じる果実香もあるが、あまり甘い香りではないのが残念。
味わいはさらっとしていて、このプイィ・フュィッセよりも酸があって飲みやすい。口の奥で感じるアルコール感が高く、そのため余韻がものすごく長い。最後にはのどの奥の方にすっぱい感じが残って、なんとも独特な味わい。複雑な味わいであることは間違いないが、極めてわかりにくい。これは難しいワインです。
2日目
熟成香が落ち着いて飲みやすくなった。悪く言えばおとなしい味わいに。基本的に酸と甘みがあり、がんばってそこだけを取り出すとまずまずのワインといえなくもない。でも昨日感じたような複雑さが後退して、面白みがなくなってしまったかも。
3日目
酸もアルコールも抜けて甘みだけが残った。さすがに変化が早い。甘くておいしい不思議な液体という感じ。きりっと冷やせばジュースみたい。
うーん、結局このワインは「残念な1本」ということですかね。どうがんばっていいところを探してもちょっと苦しい。
この半年ほど集中して、やや熟成したギュファン・エナンのワイン数本を飲んでみて言えることは、ちょっと熟成には耐えない造りなのかな、ということ。この2000のマコンの素晴らしいおいしさを考えると、つまりはおいしさのピークが短いということなのかな。


メモ
1997 POUILLY-FUISSE "LES CROUX" GUFFENS HEYNEN
福岡のDで購入6000円