1998 カベルネ・ソーヴィニョン プライベート・リザーブ "ジョルジュ・ド・ラトゥール" ボーリュー・ヴィンヤード

2003/3/23
BEAULIEU VINEYARD
縁までしっかりと濃いルビー。黒っぽいぐらい。香りは非常に複雑。プルーンやチョコ 、ミント、ココア、針葉樹系の樽香、カシス。1つの要素が突出することなく、渾然となってじわっと香る。さすがに少し閉じていて香りが発散する感じまでには至らないが、非常に力強くて密度感のある香り。
口に含むと酸が非常に低くてアタックがやわらかく、口のなかに穏やかに味が広がる。余韻に少しタンニンを感じるが、ギュイなほどではない。余韻がやや短めな感じがするのが残念だが、これは間違いなく時間が解決したはずの問題と思う。そういう意味では(当たり前だが)開けるのがやや早いということだが、それでもこれだけおいしいのはカリフォルニアならでは。いやみなほど凝縮感があるのに、スルスル飲めてしまう。贅沢を言うと、もうちょっと酸があれば味わいに奥行きが出ると思う。堂々としていて重量感のある味わいは、なぜかアメ車のリムジンを連想させる。キャデラック?ってな感じ。

BVは他に95のカベルネ97のタペストリーを飲んだが、どれも安定していると思う。わかりやすいおいしさにあふれ、なおかつ香りや味わいが多面的でしかもまとまりがある。3つのうちではやはり97のタペストリーが抜けていましたがね。



メモ
1998 BEAULIEU VINEYARD CABERNET SAUVIGNON PRIVATE RESERVE
"GEORGES DE LATOUR" NAPA VALLEY
ケビンよりゴチワイン