1998 ソアーヴェ・クラシコ・スペリオーレ "ラ・ロッカ" ピエロパン

2002/10/8
"LA ROCCA"  PIEROPAN
初日
輝きのある濃い黄色。粘性はほどほど。初めはやや閉じた香り。完熟レモンやグレープフルーツ、ナッツ。 味は心地よい酸とふくよかな果実味。徐々に新樽からくる甘いバニラな香りが。そしてなによりも一旦引いてから再度 戻ってくるような余韻の長さに驚く。鼻から抜けるナッティな香り。これはうまい。激うま。 以前飲んだすごいガヴィか、ABCかベリンジャー のこれあたりに似ている。とんでもなく驚異的なCP。
何度グラスに鼻を近づけても、その都度ニヤニヤしてしまうから困ったもの。時間が経つと香りが開いてきて、 いよいよ本領発揮。ひたすらに甘い香り。駄菓子の栗の飴の香り。ますますベリンジャーのプライベート・リザーブ に似てきた。
ピエロパンのスタンダードクラスを何度か飲んだ経験から、このワイナリーは意外とヴィンテージによって出来に差が あるのかもしれないという気がするが、少なくともこの98のラ・ロッカはすごい。とんでもなくすごい。これまでの ワイン経験において、濃さを求めるならばこの値段でこの香りと味わいは赤白問わずベストバリューと言い切っていい。 今後、未知なる濃い白ワインを求めて4、5千円の出費をする必要はなくなったと、変な悟りを開いてしまうぐらい。 イタリアの土着品種の底知れぬ可能性を見た思い。(まだ店には数本残っていたはず。これは買い占めねば。)
2日目
未熟なピーナッツのような、ちょっとひねた香りが出てきた。時間経過から考えると、今がまさに飲み頃ということか。 しかしそれにしても、こってりとうまい。大満足の1本。


メモ
1998 SOAVE CLASSICO SUPERIORE "LA ROCCA" PIEROPAN
近所のCで2520円