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1999 パリストルーティ テヌータ・ディ・ヴァルジャーノ |
2002/9/14![]() 初日 縁までしっかりと濃い、ムラサキを帯びたルビー。照りがある。いきなり立ち上がる甘い香り。 スミレ、ブラックベリー。スモモ。アマのキャンティを思わせる丸い甘み。酸が少なく、 ちょっと太い香り。味わいも丸くて非常に飲みやすい。しかし極上のキャンティのように余韻を引き締める酸が足りないので、 ちょっと"だれた"感じもする。しだいにコーヒーのような香ばしい香りが強くなってくる。果実味の完熟感は尋常では なく、ポテンシャルは感じる。クリューターのようにやや無国籍な印象があるが、わかりやすく、 パワフルでおいしい。 2日目 かなり大人しくなった。キャンティらしい繊細さやしなやかさはなく、ローヌっぽい太い味わい。やっぱりシラーを 混ぜているのがマイナスに出ているのでは。それがこのワインの個性なのかもしれないが。それとも99年という年は ぶどうが熟しすぎたか。こういうボテッとした味わいはちょっと苦手。その割りにアルコール感も少ないし。 97のレンテンナーノのキャンティと似た傾向。 やっぱりサンジョベーゼの複雑さの決め手は、細かいタンニンとキリッとしまった酸という気がする。 教訓:サンジョベーゼは良すぎるヴィンテージに落とし穴あり? |
メモ 1999 PALISTORTI TENUTA DI VALGIANO 東京のCRで購入2980円 |