2004 バローロ スカルツェッロ

2012/11/14
BAROLO SCARZELLO
外観は、縁の方がかなり薄くてオレンジがかった、照りのあるルビーガーネット。粘性は高い。
香りはドライフラワーや干した肉。古典的なネッビオーロの典型。乾燥したスパイス香にカツオ節のような香りも。軽やかに 発散的に、香水のように香りが立ち昇る。
味わいはガツンとタンニンが強力で、その向こうから雄大な果実味が立ち現れるという、 これまた古典的なネッビオーロの理想像。口の中が麻痺するようなタンニンではなくて、 果実味に寄り添いつつ、味わいの後半には果実味の影に隠れて、奥行きを与えるような、そんな全体像。
合わせる食事によって印象が変わるのも面白い。まろやかな料理と合わせると、硬質な味わいがクローズアップされ、スパイスの効 いた料理と合わせると、ワインのその部分がマスクされて、優美な果実味の方に焦点が合います。
近いネッビオーロを思い出すなら、グレーシィのバルバレスコですかね。素晴らしい完成度だと思います。


2004 BAROLO SCARZELLO
バーミンガムのCにて4441円(33.95ポンド)で購入