2004　ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ　ラルコ

2010/11/30 赤みのあるやや濁った感じのルビー。香りはアンパン、いちごの手造りジャム。柔らかい暖かい果実香。 味わいは香りの印象からさらに甘さが増して、砂糖がたくさん入ったぜんざいのような、和風なお菓子の甘さ。 そこに完熟イチゴのような果実の甘さが加わる。この銘柄の特徴と思うのですが、果実味の粒が大きくて、 すきま感があり、非常に抵抗感なく口の中を満たすのですが、その粒々が完熟していて非常に甘い。 ココアとか、そういうチョコっぽい甘苦さも強く感じます。 前に飲んだこちらの赤と同様に、タンニンと酸が非常にソフトですね。これが自然派らしいということなんでしょうか。 アルコール感もソフトで、自然派のワインについて良く聞く”悪酔いしそうにない”感じ、確かにあります。 これだけ甘いと食事に合わせるのが難しいです。もう少しメリハリの効いたニュアンスが欲しい気がします。それに加えてさらに ひんやりとした酸やエッジの効いたタンニンなどをハイレベルで兼ね備えると、 ダル・フォルノ・ロマーノの大木のふもとあたりにたどり着くと思います。

2004 VALPOLICELLA CLASSICO SUPERIORE D.O.C L'ARCO 茨城のYにて3255円で購入