1993 キャンティ・クラシコ "ヴィネート・ベッラヴィスタ" カステッロ・ディ・アマ

2009/11/6
CHIANTI CLASSICO VIGNETO BELLAVISTA CASTELLO DI AMA
初日
長いコルク。真ん中あたりまでワインが染み込んでいて、美しく、非常に状態良さそう。
香りは最初は閉じ気味で、ビターなカシスリキュールとかスミレ、ブルーベリー。温度が上がるにつれてゆっくりと香りが開いてくる。小豆っぽさとか、クローブなどのスパイスっぽさ。
味わいはストイックな赤系果実味がジワッと口の中に広がり、温度が上がるにつれクラシックな造りのネッビオーロのようなおいしい旨みと酸を感じはじめる。サンジョベーゼらしいスキマがあまりないのは、やはりガシッと造られているからなのでしょうか。スクッと背筋が伸びた、スーツ姿のビジネスマンといった感じで、ボルドーっぽくさえあります。明日以降、違った表情を見せてくれるでしょうか。
2、3日目
高密度な構成がいい感じに緩んできて、柔らかい果実味がひたすらおいしい。しっかり樽の効いた造りだと思うのですが、こうなってもバランスが崩れないですね。サンジョベーゼの旨みだけがピュアに残って、ただただおいしい赤ワインに収束しました。シンポジオ93のように、ドッカーンという香りを期待してはいたのですが、意外にも味わいメインな熟成をしていました。またこれから先、熟成の余地を残したワインだと思います。


1993 CHIANTI CLASSICO VIGNETO BELLAVISTA CASTELLO DI AMA
東京のAにて9100円で購入