2001 シャトー・カルディナル・ヴィルモリーヌ

2009/9/30
CHATEAU CARDINAL-VILLEMAURINE
初日
紫を帯びた深いルビー。ボルドーらしい外観。香りはカシスや甘いジャムのような赤系の果実香。木屑やインクなど、雑味のある香りでここでもボルドーらしい。揮発感はないが大きく香る。
味わいは温度低めの時にはギシギシとした木屑っぽさが果実味をスポイルしていたが、温度が上がるにつれて柔らかい果実味をしっかりと感じられるようになる。香りにも味わいにも、なんとも表現しにくい雑味感のある(=清潔感のない)ニュアンスがあり、8年の熟成があまりいい方向に向かっているとは言い難い印象。
ただ、こういうタイプのワインは焼いたり煮たりした魚料理に合わせると、おいしいんですね。それからオカキなど醤油の効いた乾き物も。「赤ワインには肉料理」という公式の裏側を行くワインです。
カベルネで軽い味わいということなら、最近飲んだイタリアのカベルネを思い出しますが、カベルネというのはフレッシュに飲んでも熟成させても複雑性の出る面白い品種だと思います。
2日目
温度を室温にしっかりとなじませてからスタート。やわらかい味わいをキープ。開けてすぐに感じた年老いたニュアンスは消え去って、素直に熟成して枯れた味わいに収束。好んで飲まないタイプのワインですが、年老いても崩れないところにボルドーの貫禄を感じます。

2001 CHATEAU CARDINAL-VILLEMAURINE ST-EMILION GRAND CRU
いただきもの