1985 ボーヌ・ブシェロット プルミエ・クリュ ドメーヌ・ルイ・ジャド

2009/9/24
BEAUNE-BOUCHEROTTES
初日
キャップシールを取ると染み出したワインがカビと共に固形状になって、これまで見たことのない醜い状況。コルクを引き抜きはじめると、ワインがコルクに染みていて、柔らかいながらもスルッと抜ける。
と、いきなり柔らかいベリー香が立ち昇る!土にまみれた採りたてイチゴ。これは期待できます。
外観は透明感のあるガーネット。ふちの方へ透明なグラデーションが美しい。芯は結構濃い感じもする。そして粘性もまずまず残っている。
香りは最初こそ木屑のようなニュアンスがありましたが、すぐに消えて赤系のベリー香が妖艶に立ち昇る。久々に完熟イチゴと土の香りに包まれる。ほんのわずかにシナモンのようなスパイス的な感じや腐葉土のようなニュアンスもあり、新鮮なキノコの香りもある。24年間もの時間をかけてこのようなワインに成熟したことに感動をおぼえる。
味わいはサラリとしていながらも活き活きとした果実味がたくさん残っていて、超微粒子のタンニンとともにおいしい赤系果実の味わいが広がる。まったく老いたニュアンスは感じられず、美しく熟成していると思います。
2日目
土っぽさが消えてキレイな赤系果実のニュアンスだけが残る。陰影は少なくなりましたが、果実の新鮮さには驚きです。ジャドはやっぱりすごいですね。とても相性のいい造り手です。98ヴィンテージを少し前に飲みましたが、13年後にこのような姿になっているのでしょうか。それとも85というヴィンテージならではの熟成なのでしょうか。ブルゴーニュの熟成の神秘を感じます。


1985 BEAUNE-BOUCHEROTTES 1ER CRU DOMAINE DES HERITIERS LOUIS JADOT
近所のWにて10500円で購入