1998 ボーヌ・ブシェロット プルミエ・クリュ ルイ・ジャド

2009/6/22
BEAUNE-BOUCHEROTTES
初日
少しくすんだような、深みのあるルビー色。意外に黒みの強い外観。粘性もかなり高い。
香りは最初はすもも、小梅の香りが慎ましく香り、温度が上がるにつれベリー系の大きな香りに包まれる。この地のワインらしくソフトフォーカスで暖かい香りながら、この造り手らしく整った行儀よさが感じられます。
味わいはやさしいタンニンと酸、親しみやすい果実味。まるでやわらかく熟成したサンジョベーゼのようでもあり、チェリーっぽい線の細い酸味にブルゴーニュらしさを感じたりもする。11年の年月は長すぎるかと心配しましたが、まったくそんなことはないですね。それに耐えるしっかりした造り方をしているのがわかります。
2日目
酸がしっかりしてきて、熟成したネッビオーロのような雰囲気。決して洗練されたタイプの味わいではないですし、果実味を抽出したような今風のワインからは遠いですが、地に足のついた味わいといいますか、安心感がありますね。「これがボーヌの味わいです」と胸を張って主張しているようで、とても好感がもてます。そして、食事にあわせるのにいい個性だと思います。和食、しかも醤油の効いたものにも合う味わいです。


1998 BEAUNE-BOUCHEROTTES 1ER CRU DOMAINE DES HERITIERS LOUIS JADOT
神戸のKにて3885円で購入