2002 ムルソー・カイユレ プルミエ・クリュ フランソワ・ミクルスキ

2009/8/19
MEURSAULT CAILLERETS FRANCOIS MIKULSKI
初日
ムラサキを帯びたやや濁った様子の外観。香りは慎ましいイチゴやシナモンなどの細かいスパイス香。温度が上がるにつれてピノらしい甘い赤系果実香に包まれる。適度な揮発感もあって、高級ブルゴーニュらしさ全開。
口に含むとツルリと滑らかな果実味とタンニンが口の中に広がり、つなぎ目のない球体のような味わいのふくらみを感じる。タンニンがキレイに溶けこんでいて、ピノらしいおいしいさがまっすぐに届く。肉厚なおいしいさがあって、ウールの生地のような柔らかさとフワフワした厚さを感じる。
これはちょっと説明が難しい味わいですね。ピノらしい軽やかさとしなやかさ、つなぎ目のない大きさがありつつ、肉厚なおいしさもあるワインです。こちらのリシュブールを思い出させる、複雑で多重的な味わいです。
2、3日目
細かいスパイスのニュアンスが消えて、やわらかい果実味の熟年ピノに収束。熟成していても、いい意味で”太い”味わいのワインですね。そこが土地のキャラクターだということでしょうか。
飲み頃というのは難しいものですが、もう少し早く開けた方が、いろいろな楽しみ方ができたように思います。とはいえ、初日の雰囲気は素晴らしかった。

2002 MEURSAULT CAILLERETS 1ER CRU FRANCOIS MIKULSKI
大阪のTにて7100円で購入