2002　サクリサッシ・ロッソ　レ・デュエ・テッレ

2009/7/13 初日 外観は濃いムラサキ。ちょっと意外。ふちの方はそれほど濃くなくて、ぶどう品種そのものが濃いという感じ。 香りは最初は強烈な接着剤的な匂いがして、すぐにカシスや黒系果実の芯のある香りが漂う。 味わいはカシスやブラックベリーの詰まった黒系果実味に独特の苦味が後を引く、個性的な味わい。ラグレインを思わせるような、ぶどう品種の個性に由来する強烈な押し出し感がありながらも、ミネラル感というか、鉱物的に硬い芯のある、軽く流れずにしなやかな果実感を漂わせる。 ブルゴーニュ的でもなく、メルロっぽい親しみ易さでもなく、ボルドー品種のようなトーンの高いカベルネのニュアンスでもなく、これは飲み手の経験を問われる楽しいワインですね。余韻に嫌な渋みやエグミがなくて、さらっとしているところも面白い。 ２日目 揮発性の強い香りが後退して、味わいには黒系果実味とオリーブのようなニュアンスが出てくる。以前にハノイで出会ったフリウリの赤に似ていますが、ミネラル感がもう少し強く、複雑さがあります。この造り手の白も試してみたいですね。

2002 SACRISASSI ROSSO COLLI ORIENTALI DEL FRIULI D.O.C. LE DUE TERRE 大阪のNにて4900円で購入