2001 ヴォルネイ プルミエ・クリュ ジャン・フランソワ・コシュ・デュリ

2009/5/22
VOLNAY 1ER CRU J-F COCHE-DURY
初日
外観はクリアでオレンジがかったガーネット。照りがあり、透明感もあって美しい。
香りはチェリーやシナモンの香りが細やかに香り、スーッと深く鼻から香りを吸い込むと、次々と途切れることなく様々な香りが連なる。揮発感というか、アルコール感があって品のいい香り。時間が経つとカラメルのような甘い香りも。
味わいはピントの合ったシャープな果実味。緊張感のある味わいです。酸が効いていて、余韻が細く長い。ヴォルネーらしく鉱物的なニュアンスがあります。土地の個性ですね。
2日目以降
イチゴやラズベリーのピュアな果実香がスクッと立ち昇るようになる。味わいと余韻の広がりがスローモーションのようにフワッと軽やか。
赤系果実とミネラルの軽やかな競演、例えばニコラ・ポテルのこちらとか、非常に近いものを感じますね。ヴォルネーの一つの典型かもしれません。初日の雰囲気から良い方向にほぐれた印象。もっと瓶熟させれば違った一面も見せてくれそうですね。


2014/3/22
VOLNAY 1ER CRU J-F COCHE-DURY
2009年に開けてから、約5年寝かせて再会。
淡いルビーな外観。縁の方にはわずかにオレンジ〜レンガ色。
香りはピュアなイチゴ、ラズベリー、上質なこしあん、ほんのわずかにシナモンのようなスパイス香があって、それらが継ぎ目なく溶け合う全体像。
味わいは軽やかに果実味が口の中に広がり、ミネラリーで焦点の合った余韻につながる。親しみやすい赤系果実のニュアンスと、 金属音が遠くで響くような感覚、この2つが並び立つ他にない個性。ヴォルネーらしさ全開です。
これ見よがしなところがなくて、静かに堂々と土地の個性を主張しているという気がします。ミディアムレアなローストビーフと最高の相性です。


2001 VOLNAY 1ER CRU J-F COCHE-DURY
茨城のYにて17500円で購入