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2003 バルベーラ・ダルバ "チャボ・デッラ・ルーナ" ジャンニ・ヴォエルツィオ |
2008/11/7![]() 初日 外観は照りのある黒みを帯びた濃いルビー。粘性も非常に高く、モダンな造りを思わせる。 香りは鼻の奥にツンッとくるほどの高いアルコール感と、カカオ、コーヒー、黒系果実の香り。それに針葉樹系の涼しげな香りも。芯に硬く小さな甘い香りがあって、そのまわりを巨大な樽香が覆うような、ものすごい力を感じる香り。 味わいはストイックなまでに硬く引き締まった果実味が膨大なタンニンとともに口の中に広がる。バルベーラらしくエッジの効いた果実味があり、非常に押し出しの強い味わい。そして余韻が長い。アルコール感が強力なこともあって、飲み込んだ後にフワッと余韻が広がる。 時間が経つにつれ、香りにも味わいにも、次第にカカオ的な部分が前面に出てくるようになる。果実味とのバランスがうまくとれていない感じもしますが、こういうのが好きな人もいるだろうな、と遠くを見る目になってしまう。ここまですると、ちょっと味付けしすぎだという感じがします。明日はこのミニマムな果実味がどうなっているのでしょうか。 2、3日目 意外にもカカオ的に生っぽいニュアンスが弱くなる。しかしバルベーラのワインとしては、そして軽やかな味わいで知られるラ・モッラ村のワインとしては、やや平板なところが残念です。この造り手はドルチェットの方がうまくはまりそうな気がします。 似たような方向でもピラのバルベーラの方が断然上ですね。 |
2003 BARBERA D'ALBA "CIABOT DELLA LUNA" GIANNI VOERZIO 和歌山のUで3980円 |