1997 バローロ "チカーラ" ポデーリ・アルド・コンテルノ

2008/9/15
BAROLO CICALA PODERI ALDO CONTERNO
初日
赤みを帯びたルビーガーネット。レンガ色。ふちの方にかけてきれいな熟成のグラデーション。
香りはドライフラワーや干し肉。もっと軽やかな香りがするのかなと思っていましたが、意外に硬い印象。
味わいは芯のある果実味を厚いタンニンが覆うような、どっしりした雰囲気。熟成感はほとんど感じられない。余韻のホットな感覚が内に秘めたパワーを想像させます。(セラーから出して数十分程度の短時間で室温に慣らしたのでは、うまく開かないということは、3日目に知ることになります。)
3日目
やわらかいフラワリーな香りが全開!やはり、初日には見えなかった、秘めたるポテンシャルがあった。初日には感じられなかった球体のような柔らかさと酸とタンニンのバランス。ネッビオーロならではの旨みがありますね。そして口に含んだ瞬間に広がる若々しい果実味、大きな鳥が地上に舞い降りる時のような、スローモーションな旨みの広がり。温かくてホットな余韻。これぞネッビオーロ。初日にたくさん飲んだことを後悔させてくれる変化です。口に含んでからの圧倒的な情報量の多さという意味で、最近飲んだワインではリシュブールを思わせるものがあります。


1997 BAROLO "CICALA" PODERI ALDO CONTERNO
大阪のSにて購入