2006 ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージD.O.C. クラシコ・スペリオーレ "イル・バッコ" ファットリア・コロンチーノ

2008/8/5
VERDICCCHIO CORONCINO
初日
外観は明るく澄んだレモンイエロー。香りは最初は閉じた感じで、徐々にグレープフルーツやレモン、派手な華のような香り。パチッとメリハリのある香りですが、なかなか開いてこない。
味わいはキュッと詰まった黄色系果実の味わいが甘く、酸がやや大人しい印象。この品種独特の押し出しの強さは影を潜めている感じ。もっとフレッシュな時期に開けるべきだったのでしょうか。
2日目
ぐっと香りが濃くなって、トロピカルフルーツ、熟したマンゴーやパパイヤ、バナナなどの香りが飛び出す。独特の酸とオイリーなニュアンスがあって、決して重くはならない。味わいにもトロミが出てきて、軽やかでしっとりとした表面と、核となる芯をもった、非常にバランスのよい味わいに収束。温度が少し上がるとアーモンド的な心地よい苦味も出てきて、ますます複雑さを見せるようになる。濃さと軽やかさ、食事と合わせて楽しむにはこれぐらいがちょうど良いのではないでしょうか。

このワインは2日間で劇的な変化を遂げました。初日だけだったらコメントを残しにくいワインだなと思っていましたが、2日目の味わいは過去のヴェルディッキオ種のワインの中でも1,2を争う完成度だと思います。ミルムを思い出させる素晴らしいCPの1本でした。


2006 VERDICCCHIO DEI DICASTELLI DI JESI D.O.C.
CLASSICO SUPERIORE "IL BACCO" FATTORIA CORONCINO
茨城のYにて1780円で購入