1999 バルバレスコ・リゼルヴァ ”リオ・ソルド” プロデュットーリ・デル・バルバレスコ

2008/4/17
RIO SORDO PRODUTTORI DEL BARBARESCO
初日
お気に入りの造り手。はじめての1999ヴィンテージ。
外観は黒みを帯びた美しいルビー。クリアだがしっかりした色。ふちの方は透明感があって熟成を感じる。
香りは意外にも梅やチェリー、スミレなど、酸を感じる重心の高い香り。だが時間が経つにつれ、少しずつ白カビチーズや鉄っぽさを感じるようになる。奥行きのある素晴らしい香りです。しだいにイチジクや赤〜黒系の果実香。やわらかく大きい香り。
味わいは香りの重心の高さに反して、ツブツブのタンニンとネッビオーロらしい鉄っぽい旨みがガツンとおいしい。口に含んですぐ、舌先には強いタンニンを感じるものの、それは熟成によってこなれていて、すぐにおいしさに変わってくる。余韻はしんみりと温かくて、アルコール感もある長い余韻。ブルーベリー的なニュアンスもある。
2日目
重心がグッと下がって、妖艶な香り高いネッビオーロに収束。超完熟の赤系果実香がムンムンして、ようやくこれがこのワインのポテンシャルということに気づかされます。ネッビオーロでしか表現できない香りの高さと軽やかさが最高です。
やはりこの造り手は外さないですね。今飲んでもすばらしくおいしいですし、もう少し瓶熟させてくたびれかけたところを見るのも楽しいかもしれない。最初に出会って感動したモッカガッタよりも、さらにスケールの大きさを感じます。それぞれの畑でキャラクターが違うのも楽しいですね。

1999 BARBARESCO RISERVA "RIO SORDO" PRODUTTORI DEL BARBARESCO
東京のKにて4580円で購入