2004 サン・トーバン プルミエ・クリュ”レ・シャルモア” ドメーヌ・ラモネ

2007/12/4
SAINT-AUBIN LES CHARMOIS DOMAINE RAMONE
初日
うすいレモンイエローの外観。冷やしすぎでスタートしたせいかはじめは閉じた香りだったが、温度が上がるにつれレモンやグレープフルーツ、ハチミツの軽やかな香りが立ち昇る。香りの純度がその辺のシャルドネとはまったく違いますね。久々にルフレーヴを思い出させる、シャルドネ頂上の香り。
味わいは超微粒子の果実味が口いっぱいに爽やかに広がるすばらしい完成度。どこにも引っかかることのない磨きこまれたタッチはマーガレットリヴァーの現地で試飲したルーウィンのアートシリーズのシャルドネを思い出しますが、それが装飾感がなくピュアに実現されている素晴らしさ。余韻もサラリと伸びる果実味と長いクリーミーな質感がおいしいことこの上なく、最上級の白ワインを飲む楽しさに包まれる。
さらりとしたニュアンスにこちらのフリウリの白を思い出したりもしますが、ラモネの方が圧倒的に微粒子で品位が高いです。比べることが酷なほどに大きな差がある。もちろんあちらのフリウリも素晴らしい白なのですが、こちらは天上のシャルドネです・・・
まだこの先熟成して変化するとは思いますが、今が第一次の飲み頃と思います。こういう白を軽やかに飲むというのは最高の贅沢ですね。
2、3日目
初日の繊細で多面的な香りは大人しくなって、洋ナシ的にしっとりとおいしいシャルドネに収束。余韻はあいかわらずクリーミーで長いです。この余韻こそがブルゴーニュでしか到達しえない極みなんだと思います。
はじめてのラモネ体験ですが、これにはヤラレました。こんなシャルドネに出会ってしまうと、やはりブルゴーニュは偉大だと痛感しますね。

2008/10/23

初日
昨年に出会って大感激した1本。その後に買い足ししたもの。満を持してほぼ10ヶ月後の再会。
美しく金色を帯びた淡いゴールドイエロー。香りは最初はグレープフルーツやレモンっぽい黄色柑橘系の香りが優勢で、すぐにバニラやハチミツの香りが逆転しはじめる。ワインの温度とは無関係に、空気に触れた時間に比例して香りが変化していく楽しさ。
味わいはキリッと酸の効いた果実味が広がった後、軽やかにバニラなニュアンスに包まれる、至福の味わい。鼻から抜ける甘い香りと、その後に続く長くて軽やかな余韻が素晴らしい。鶏肉とキノコのクリーム煮にこのうえない幸せな相性。
樽で装飾したシャルドネは世の中に星の数ほどあると思いますが、このワインのようにきめ細かく軽やかにバニラやハチミツのニュアンスに満たされるものはほんとうに一握りだと思います。シャルドネのテッペンのワインだと思います。
2日目
最初っからバニラな香りがバンバンと立ち昇る。とろみがあって文句なくおいしい。この先、もう少し熟成させると、このニュアンスがどう前面に出てくるのか。すごいことになりそうです。

2004 SAINT-AUBIN 1er CRU "LES CHARMOIS" DOMAINE RAMONE
神戸のRにて6700円で購入