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2001 バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ トリンケーロ |
2007/10/23![]() 初日 以前に東京のレストランで出会って感銘を受けた造り手。 外観はかなり濃い目のムラサキを帯びたルビー。ふちの方に透明感はありますが、芯までしっかり濃いルビー色。 香りはやわらかいベリー香が立ち昇る。ブルーベリージャム、ヨーグルト、ローズマリー。ピュアで柔らかい香り。以前の97と同じくブルゴーニュのようなしなやかさを感じると同時に、サンジョべ的に鼻の奥の方へサワサワと乾いた香りもある。さらには香りの飛距離も兼ね備えていて、とても奥行きがある。 味わいはきめ細かいタンニンと果実味。適量の酸が残っていて、ブルーベリーヨーグルトやチェリーを温めたジャムのような爽やかな果実味と旨みを感じる。 樽のニュアンスは一切感じられない。新樽を使わず、酸たっぷりに仕上げた古典的な造りなんでしょうね。このD.O.C.、このヴィンテージにしてこのまろやかな完成度はとても素晴らしいと思います。食事に合うのはもちろん、大きめのグラスでじっくりまったり楽しむと、価格の3倍ぐらいの満足感に包まれます。これは好みのワイン。素晴らしい造り手だと思います。 2日目 なまめかしい香りは後退して、ギュッとした酸やタンニンが目立つ平坦な味わいに収束。さすがに2日目まで変化が楽しめるようなワインではありませんね。しかし、中身は立派だと思います。小手先の技術やリリースしてすぐのおいしさに惑わされず、飾らず素直に造れば奥行きのある味わい深さになるということを思い知らされます。 |
2001 BARBERA D'ASTI SUPERIORE TRINCHERO 和歌山のKにて2200円で購入 |