1997　バローロ　"カンヌビ"　ダミラーノ

2007/10/13 初日 透明感のあるオレンジがかったガーネット。ふちの方にクリアでキレイなグラデーション。 香りは揮発感のあるベリー、スミレ、乾燥いちぢく、白こしょう、すもも。香りの粒子が非常に細かくて、簡単に香りの要素が浮かんでこない。特徴的なのは軽やかに香るということ。決して重くならずにサラサラふんわりと香りが広がる。雄大なバローロ村の景色が広がるようです。 味わいはまだまだ元気な果実味の濃さと、きめ細かくウェットなタンニンが口の中に広がる。香りの想像以上になまめかしい湿った果実味が優勢で、それにキチッとした酸が輪郭を描く。カンヌビのポテンシャルを感じる。アルコール感のしっかりした余韻もとても長い。おいしいパンをかじりながらチビチビやると、最高においしい。 まだまだ長く熟成するワインという気がします。古典的で大好きなパターンのバローロです。 ２日目 元気でウェットな果実味の印象が強かった初日からの雰囲気をキープ。このクラスになると簡単には崩れませんね。瓶の底の方に近づくにつれ、ますます濃くなっていく感じすらあります。 同じカンヌビとして、非常に感覚的ですがスカヴィーノのカンヌビに近い野性的かつ洗練されたおいしさが体験できて素晴らしい出会いの１本でした。

1997 BAROLO "CANNUBI" DAMILANO 神戸のRBにて5800円で購入