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2003 シャルドネ&甲州 ”無濾過” シャトー・メルシャン |
2007/9/28![]() 初日 透明感のある黄色の強い外観。わずかに黄緑色。香りはレモン、干草、アンズ、アボガド、少しメロン。普通の白ワインの引き出しには見当たらない個性的な香り。オイリーなニュアンスはドイツの少し熟成したワインを思い出させたり。フリウリのコチラみたいなミューラー・トゥルガウ的な感じも。ありそうでなかった不思議な香り。 味わいは冷たい果実味にまあるい酸。決して薄いわけではありませんが、果実味の濃いワインでは断じてない、そのバランスがまた独特。口当たりはフリウリの白っぽくて、ヨーグルト的な白い石のようなタッチもあり、でも甘さのある黄色系果実の味わいもしっかりと。余韻は暖かいアルコール感があって、ほんわりとたなびくように長い。 味わい深い白です。これまで飲んだ日本の白ワインの中ではダントツに素晴らしい。太刀魚のパスタとまったりと合っておいしい限り。非常にニュートラルな味わいながら、個性的な部分もあって、面白いワインだと思います。 2日目 おだやかな酸と旨みは初日の印象と変わらず。某航空会社で機内サービスされる「ゆずジュース」を思い出す。 決まりきった言い方になってしまいますが、本当に和食に合うワインだと思います。酸が日本人にとって”等身大”なのに加えて、香りと味わいが不思議と日本の黄色い果実を連想させます。ゆず、すだちを絞った白身魚の塩焼き、そういうものにどんなワインよりも合うのではないでしょうか。 以前にここの造り手の2000円ぐらいのシャルドネを飲んだ際、洗練された欧州スタイルの出来栄えに感心したことがありましたが、甲州の混じったこちらのワインは何かを真似ようとして造ったというよりも「日本のワインはこういうものです」という芯の強さが感じられる。甲州はもう少し追いかけてみたいぶどう品種ですね。 |
2003 CHARDONNAY & KOSHU UNFILTERED CHATEAU MERCIAN 神戸のNにて1480円で購入 |