2003 ルガーナ・スペリオーレ "モーリン" プロヴェンツァ

2007/9/16
LUGANA D.O.C. SUPERIORE MOLIN PROVENZA
初日
金色を帯びた透明感のあるイエロー。香りは初めはスパークリングワインのような爽やかなハーブ香。強い酸を感じる香りが優勢で、徐々に蜜のような甘い香りとグレープフルーツのエキスのような濃い果実香、レモングラス、良質のソアーヴェのような陰影のある元気のいい香りが広がる。火薬や白い石、オシロイバナなど、少しヨーグルトっぽい香りや、おそらく樽香と思いますが、バニラっぽい甘い香りもごくわずかに漂う。
味わいは香りの複雑さから一転してラムネ的にさわやかな軽い口当たり。いい意味で水のようにおいしい液体がサラリと流れていく。ただし、余韻はしっかりしています。口の中に残るミネラリーな要素が強烈で、ここでも白い石のようなカチンとした冷たい手触り。食事には非常に合うと思います。オリーブオイルが効いた魚とか、そういう系。
これはイタリア北部のワインで、南部のブドウ品種とは違いますが、カンパーニャのカラッチにも似ている気がするから不思議。イタリア地場品種万歳というところでしょうか。
2日目
爽やかさが後退して予想通りの味わいに収束。酸はありますが、やっぱり初日の方が多面的でおいしいですかね。それでもこの価格でこの奥行きある味わいは素晴らしいと思います。

以前にガルーダ湖あたりのキャンティのような味わいの赤ワインにも感銘を覚えた記憶がありますが、このあたりの地域にも面白い造り手はたくさんありますね。イタリアの奥深さは相変わらす魅力的です。


2003 LUGANA D.O.C. SUPERIORE "MOLIN" PROVENZA
某所にて2000円で購入