2006 ランゲ・ビアンコD.O.C. パルッソ

2007/7/2
LANGHE BIANCO D.O.C. SAUVIGNON PARUSSO
初日
薄めのレモンイエロー。少しだけ緑を帯びている感じも。香りは閉じ気味のメロンやグレープフルーツ、レモン。石灰のような、ヨーグルト的な香りも。やや大人しい香りの出方。味わいはサラリと口の中に広がるレモンのような酸のある果実味。非常に控え目な味わいで、これまで出会った個性的なピエモンテの白、例えばこちらのソーヴィニョンとはかなり趣が異なる印象。明日以降に期待。
2日目
完熟メロン的な甘く強い香りが全面に出てきて、味わいにもぐっと奥行きが出てくる。低い温度からでも熟したメロンやスターフルーツのピュアな香りが感じ取られ、さらに味わいには初日には気づかされなかったピュアな果実味と硬質で透明感のあるクリスタルのようなミネラルがあり、たまらなくおいしい。
そして今回の別の発見は、シンプルなトマトソースのパスタに驚くべき相性を示すこと。似たもの同士の組み合わせというわけではなくて、暖かいトマトの味わいがワインのピュアで透明な果実味を照らし出す。余韻にもソーヴィニョンらしい軽い苦味があって、水のように流れていった初日のニュアンスから、ぐっとコシのあるおいしくて太い余韻に変化。こうなると、うまい。造り手のモダンな性格がうかがえる、清潔な白です。
初日と2日目の差が大きくてとまどってしまいますが、ちょっと見当たらない完成度と個性ではないでしょうか。いいワインです。ここのバローロもぜひ探してみたい。

2005 LANGHE BIANCO D.O.C. SAUVIGNON PARUSSO
神戸のJにて2800円で購入
バックラベルによるとブドウはソーヴィニョン・ブラン