2005 ピノ・ノワール ヴァッレ・ダオスタD.O.C. ラ・クロッタ・ディ・ヴェネロン

2007/6/28
PINOT NOIR VALLEE D'AOSTE D.O.C. LA CROTTA DI VEGNERON
初日
初登場、ヴァッレ・ダオスタ州のワイン。前に遊びに行ったグラン・パラディーゾのある州。
薄いサーモンピンク。ロゼな外観。透明感があって非常にきれい。香りはピーチ、ザクロ、グレープフルーツなどの新鮮な果実香が飛び出す。時間が経つとジンのような薬草系の香りもしてくる。
味わいはしっかりした酸が白ワイン的で、優美な外観からは想像できないタンニンの強さが苦味を伴ってあらわれ、楽しませてくれる。余韻にもグレープフルーツ的な苦いニュアンスがあって、甘みと酸と苦味とがおもしろくバランスする。ほんの少し甘みのある穴子のパスタに絶妙に合ってうれしくなる。
過去に飲んだワインで近いのを思い出すと、香りはモスカート・ローザとか、味わいではチンチナート。こういう個性的なワインとの出会いというのは楽しいですね。
3日目
スルリと口の中に果実の甘さが広がる。タンニンだけをミニマムに削ぎ落としたブルゴーニュを飲んでいるような錯覚に陥る味わい。やんちゃな初日の味わいも良いですが、落ち着いてからの雰囲気も素敵です。軽やかな味わいの後に絶妙なアルコール感があって、満足度が高い。これは印象的なワイン。イタリアは奥が深い!

2005 PINOT NOIR VALLEE D'AOSTE D.O.C. LA CROTTA DI VEGNERON
神戸のJにて2600円