2007/5/25
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2005 トカイ・フリウラーノ ”セレンツェ” ラ・トゥネッラ
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透明感のある薄めのイエロー。少し緑がかってみえる。香りはキリッとしたグレープフルーツやスターフルーツ。味わいは締まった果実味にキリリとした酸が輪郭を描く、大人の味わい。鋼のような冷たいミネラルが快適においしい。このストイックなイメージが国際品種にはない個性でしょうね。北の方を思わせます。
やっぱりこういう硬質の味わいのワインは好みです。
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2005 TOCAI FRIULANO SELENZE COLLI ORIENTALI DEL FRIULI D.O.C. LA TUNELLA
ハノイのLにて570,000VND(約4050円)
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NV ワイン・ラオ シカィ・ヴィレッジ
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初登場のラオス産のワイン。
王冠で封されていて、太っちょのビール瓶のようなイレモノ。てっきり白だと思ってあけたら、なんと赤〜ロゼの外観。しかも微発泡。
外観はごく健全なちょっと濃い目のロゼ。造り手としては赤のつもりかもしれない。香りは小さなイチゴやアセロラのような赤系果実の香りで、非常に甘い香り。小さい頃に飲んだ風邪薬。ワインというよりは、甘く仕立てたしゃれたデザート飲料といった風。これはこれで、楽しめます。変にワインを気取るとこちらのベトナム産のように大きく逸脱してしまいますが、ここまで割り切って甘くすれば、飲み物として”落としどころを心得ている”という気がしてくるから不思議。実際に一部の方々には意外に好評だったし・・
「微発泡した珍しいオーストラリアのスパークリング・シラーですよ」などと差し出せば、ワイン通の何割かの人は「あ、これはおいしいですね」と言うかも。
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NV WINE LAO BLENDED & BOTTLED IN LAO PRD
SIKHAY VILLAGE VIENTIANE
ルアンパバンの某商店にて13,000キープ(約150円)で購入
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2001 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ フォルナチーア
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濃い目のルビー。香りは”これぞブルネッロ”という厚みと緩さを持った大きな果実香。黒系の果実香にインク的なニュアンスが混じる。味わいはタンニンが荒々しくて最初はとまどうものの、その飾らない果実味の表現に慣れるとツボにはまったようにおいしく感じられる。最初はわかりにくいタイプですが、構造が大きいのですね、こういうワインは。人工的に塗り込められたモダンスタイルではなくて、スキマの残った伝統的なスタイルがゆえ、なんだか難しい第一印象ですが、ふと気づくとどっぷりとはまっている。また、こういうワインは食事との相性が良く、牛肉の料理と合わせるとこれはもう最高。ポテンシャルのあるブルネッロだと思います。過去に経験のないブルネッロで非常に楽しめました。
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2001 BRUNELLO DI MONTALCINO FORNACIA
友人よりゴチワイン(日本よりハンドキャリー)
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2004 ドウロ ティントD.O.C. ブリテス・アギュイアル
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黒や紫を帯びた濃いルビー。粘性もすごい。香りは閉じ気味のカカオ、チョコ、牛乳、バニラ。”牛乳モップがけ”の詰まった香り。
味わいは香りほどの強さはなくて、ふくよかな果実味がサラッと広がる。今風(イマフウ)の強い抽出によって濃いワインに仕立てたのではなくて、ブドウ品種と土地の個性からこういうワインが出来上がったという、そういう土着の個性が伝わってきて面白い。強力なアルコール度数のせいもあって、最初(香り)と最後(余韻)の部分には”すごく濃い”と思わせるインパクトがあるのですが、中間の味わいがいい意味で緩くて、全体としてシンプルにならないところが良いです。1本前のブルネッロを圧倒するパンチ力がありながら、奥行きという点でまだまだ至らない。こうなると好みの問題としかいいようがありませんが、ワインの楽しみの幅広さを感じますね。
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2004 DOURO TINTO D.O.C. BRITES AGUIAR
S JOAO DA PESQUEIRA
リスボンのNで34.95ユーロ(約5470円)で購入
アルコール度数15.5%
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