NV ヴァン・ドー ダラット ヴィン・ティエン

2005/8/23
VANG DO DA LAT VINH TIEN
外観は意外に濃くてしっかりしたルビー色。ふちの方はオレンジがかっていて、熟成したピノかバルベーラか、そんな感じ。期待できる外観。
香りは、冷蔵庫温度でスタートせいもあって、おとなしい香り。グレープジュースに蟻酸を加えたような、そんな香り。異常は感じないが何かが普通ではない、そういう不思議な香り。
味わいは、、、これはやばいですね。たしかに赤ワインなんですが、付け加えたようなアルコール成分と果実感とが絶妙に乖離している。のどを通り過ぎてからまっすぐに胃袋に落ちていく感じもやばい。食事とワインが胃の中で妖しい化学反応を起こしそうな、そんな感じ。以前にロンドン郊外で接待を受けたときに飲んだ大手ネゴシアンのジュブレ・シャンベルタンを思い出す味わい。すっかり忘れていた記憶を掘り起こすほどの強力な不快感。

やっぱりワインというのは安心して飲めないと楽しめない、そういうことをあらためて強く感じました。大人数で1杯ずつ飲むならいいかもしれませんが、これは残念ながら、おいしいとか楽しいとか、そういうこと以前の飲み物のように思います。


メモ
NV VANG DO DA LAT VINH TIEN
ハノイのCにて42,000VND(約300円)で購入