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2002 セミヨン ソーヴィニョン・ブラン リザーヴ ヴォイジャー・エステート |
2007/4/13![]() 初日 数年前に2000ヴィンテージを一度飲んで、感激して以来の再会。ラベルは全然違いますが、同じラインのワインです。 薄いレモンイエローの外観。香りはショウガ、レモングラス、アンズなどのゴリッとした香り。まるでスパークリングワインのように、香りからだけでも強烈な酸を感じる。時間が経つと少しずつ白い石とかオシロイバナ、ヨーグルト的な乳酸菌飲料の香りも。さらには日向の芝生の香りとか、金属的な鈍い感じの香りもします。非常に多面的で楽しい香り。ワインの中に飛び込んで、いろいろな香りを探したくなる。 味わいは強い酸がビシッと舌を刺激しつつ、ここでもショウガっぽい苦味を伴う果実味。フレッシュなグレープフルーツを噛んだ時のように、甘さと酸っぱさと苦さが一度に口の中を走り回る。余韻はさっぱりしたシャンパンのよう。 もう少し樽っぽいバニラなニュアンスや、シェリーっぽい酸化した感じがあってもおもしろいかなと思ったりもしますが、開けたタイミングの問題かもしれない。もう少し瓶熟させればそういう方向に熟成すると思う。慎ましく見えて派手なワインで楽しいです。 2日目 酸が少し落ち着いて、まったりとしたオイリーなニュアンスが出てくる。それでも2000年ヴィンテージの時のような陰影がない感じがします。ボトルコンディションの問題はないはずなので、こういうヴィンテージなのかもしれない。 1週間後 時間が経つと何か違う要素が見えると思って、5分の1ほどを放置。 想像通りというべきか、オイリーなニュアンスと金属的なズッシリした手ごたえのワインに変貌。現地で飲んだ味わいはこの印象に近い。奥行きのある味わいも素晴らしいが、まったりした余韻がそれ以上に良い。押しては引いていく大きな波ような余韻が”ぐわんぐわん”と何度も押し寄せる。セミヨンのニュアンスが出てくるのですかね、スモーキーさや石油製品、ジッポーライターのようなニュアンスがおいしい。これはやっぱり素晴らしいワインです。長熟してこそのワインでしょう。 |
2002 SEMILLON SAUVIGNON BLANC RESERVE VOYAGER ESTATE 現地のセラードアにて34aud(約3060円)で購入。 アルコール度数は13.6%。 ラベルによると5675本造られたうちの1919本目。 |