2006/12/30〜2007/1/1 マーガレット・リヴァー〜スワン・ヴァリー

CULLEN


2006/12/30

2003 シャルドネ マーガレット・リヴァー カレン
CHARDONNAY MARGARET RIVER CULLEN
ワイナリー併設のレストランにて、直前の試飲で抜群においしかったシャルドネを迷わず選択。
照りのある外観で洋ナシやバニラなどの今風な香りと、新鮮なグレープフルーツなどの酸のある黄色系果実味とが混ざり合う。バランスがすばらしい。樽を効かせたオージーなシャルドネといえば、強いバニラ香にほぐれない固さが備わってしまうものが多いのですが、このワインは別世界。やわらかい果実味としなやかな余韻が楽しめます。あと少し軽やかさが加わればティアーズの完成度に近いと思います。
今回の旅でいくつかのワイナリーを回ってたくさんのワインを試飲しましたが、シャルドネではこれがベストだと思いました。

2003 CHARDONNAY MARGARET RIVER CULLEN
ワイナリー併設のレストランで55AUD(約4950円)
ちなみに、ワイナリー内でのボトルの売値と同額。

2006/12/31

2005 シャルドネ マーガレット・リヴァー ウッドランズ
CHARDONNAY MARGARET RIVER WOODLANDS
ワインリストの中で”Unwooded White (樽熟成していない白)”というリストからこれを選択。
透明感の中にもしっかりとしたイエロー。香りは文旦のようにギュッと詰まった黄色系果実香。軽いハチミツの香りもして、カスタードクリーム的な適度に樽を効かせたようなバニラ香もする。濃い味わいの中に透明感や清涼感があって、"UNWOODED"の個性。食事といっしょにサラサラと飲んでしまうにはリッチな造りのワインですが、そんな夕食の風景が自然と感じさせるパースの懐の深さ。
キレイに輪郭が見えるクリーンな白です。とてもおいしい。このワインが今年最後の1本となりました。

2005 CHARDONNAY MARGARET RIVER WOODLANDS
パース近郊の街、スビアコのインド料理屋さんで38AUD(約3420円)
ネットで調べると、部分的に樽熟成させているようです・・・

2007/1/1

2003 シラーズ "ウォールクリフ" マーガレット・リヴァー ケープ・メンテル
SHIRAZ "WALLCLIFFE"
デキャンタされて登場。外観はムラサキを帯びた濃いルビー。香りは黒系果実の香りが力強く立ち昇る。凡庸なシラーズに見かけるような軽くて甘いだけの香りではなく、地に足をつけた安定感と強さが感じられる。樽香やバニラ香は果実香に溶け込んで突出することなく、深い甘さを感じる香り。
味わいはなめらかで濃い果実味が広がる。陰影のある果実味で、味わいの厚さが非常にイイ感じ。厚いだけではなく、軽く、力強く。そしてたくさんの要素がうまく溶け込んでいる感じがします。
果実味の甘さ、樽や果皮のタンニンの渋さ、酸、アルコール感、それらのバランスがすばらしく、たくさん試飲したこの地のシラーズの中でも1、2を争う好みの1本。並び立つとすればヴォエジャーのVOCシラーズぐらいだと思います。

2003 SHIRAZ "WALLCLIFFE" MARGARET RIVER CAPE MENTELLE
パースのレストランにて85AUD(約7650円)
この年が初リリースのワインだそうな。

メモ
試飲ではなく、しっかりと座って食事といっしょに数人で楽しむワインはやっぱりいいですね。当地で飲む当地のワインは理屈抜きにおいしいです。