2003 ピノ・ノワール マーティンボロー ナー・ワカ

2006/10/3
PINOT NOIR MARTINBOROUGH NGA WAKA
初日
照りのあるきれいなルビー。ムラサキっぽくて、ピノにしては濃い目の外観。香りははじめはカカオやタバコのような香りがポンッと出てくる。モランディーナのバルベーラを思い出す、清潔な力強さ。しだいに涼しい気候を思わせる締まった果実香が立ち昇る。ラズベリーやチェリー。スミレ。ほんの少しだけ冷やしてスタートしたのが幸いしたのか、凛とした香りが楽しい。
味わいは目の詰まった果実味がおいしく、濃い果実味があるのに厚化粧でない、ニュージーランドのピノらしい美点を備えたすばらしくしなやかな味わい。余韻もすっきりとしていて、クリーンな印象。温度が上がってくると少し単調な甘さが顔をのぞかせるとはいえ、うまく温度を調整するとこれは素晴らしく清潔感のあるピノの味わいが楽しめる。最近いくつか飲んだニュージー・ピノの中では、清潔感でアラン・スコットに似ているのかな。ただし粘りのあるコクも備えていて、もう少し上の味わい。おいしいです。ニュージーのピノにはいつも驚かされます。
2日目
酸のきれいな軽い味わいに収束。心地よい酸とチョコのような重い甘さの果実味とのコントラストが面白い。ピノといっても妖しい方向に収束しないのが新世界ならではですね。1杯目のインパクトはなかなかですが、ニュージーのピノとしてはヴァヴァサワあたりには及ばないと思います。


2003 PINOT NOIR MARTINBOROUGH NGA WAKA
ハノイのVにて30USDで購入
アルコール度数13.5%