2003　グレーヴストーン　ソーヴィニョン・ブラン　ストーニー・バター・エステート

2005/8/24 初日 透明感と輝きのあるイエローゴールド。ちょっと赤みがかっていて、グラスに極薄の金箔を貼ったような、そんな美しい外観。香りはうれしくなるような甘いソーヴィニョン・ブランの香り。ハチミツ、レモン、スターフルーツ、洋ナシなどの素晴らしいたくさんの果実香に一滴だけバニラエッセンスが効いている感じ。高級感あふれるバニラの香りとフレッシュな酸と果実味と、それらがここまでうまくバランスする白は非常にまれと思う。ヴィニタリーでちょこっと飲んだミアーニのソーヴィニョン・ブランに似ているかもしれない。チェントブリッキを倍ほどリッチにしたような、そんな感じかも。香りだけですでに”当たり”なワイン。 味わいも濃度と軽やかな酸とが絶妙のバランスで素晴らしい。スケールが大きく、あまりにも安定していておいしいために、分析的に飲むことができないぐらい。安心して身をまかせられる。高いアルコール感の長い余韻もいいですね。ソーヴィニョン・ブランの単一でこれほどバランスよく多面的なワインは初めてかもしれない。おいしいソーヴィニョンのひとつの完成形と思います。 ２日目以降 あふれ出るような香りの芳醇さは少しおとなしくなって、想定の範囲内のおいしいソーヴィニョンに収束。口の中で真横に広がるような酸と甘さに。もう少しふくよかな方向に進むか、いい意味でひねた味わいに向かうかと期待していましたが、そういう感じではない。 こういう白がニュージーランドにまだまだ眠っているかもしれないと思うと、かなりうれしい発見でした。

メモ 2003 GRAVESTONE SAUVIGNON BLANC STONY BATTER ESTATE WAIHEKE ISLAND ハノイのVにて50USDで購入 アルコール度数12.4%