2001 ズュートティロール・ラグレイン・リゼルヴァ "タベール" サンタ・マッダレーナ

2005/2/23
LAGREIN RISERVA "TABER"
初日
ソーヴィニョンの白が好印象だったので赤にも期待して。
非常に濃いルビーで黒や紫が混じる。軽くまわすとグラスの壁面が赤いガラスになってしまうぐらいに濃厚。香りはココア、ホットミルクなどの濃厚な甘い香りにブルーベリー、仕上げにカカオパウダーをまぶしたようなビターな香りも。
味わいは甘いココア的な甘さと角の取れまくったタンニン、非常に低い酸。ぬるぬるとした奇怪な果実味にタンニンと酸が妖しく溶け込んでいる。余韻のずしりと重いタッチがまたおもしろい。鼻に残る香りは鉄棒を練習した後の手の匂いに通じるものがある。これでアルコール感がもう少しでもあれば、バランスが整うと思うのだが、何故か弱い。それにしてもこのワインの引っかかりのなさ、タンニンのなさは半端ではない。黒豆ココアワインですね。
2日目
カカオパウダー感が大人しくなった代わりに何故かアルコール感が出てきて、おいしいワインとしてまとまりが出てきた。ココア的な味わいは相変わらずだが、なぜかおいしい。小豆っぽくもある。
不思議なワインですね。2日目の変化具合から想像すると、少し落ち着かせた方がいい気がする。果実味と樽のマッチングが取れていない感じはないのだが、これほどまでにココア的な味わいを主張するというのはラグレインの個性の一面を表現しているということになるのでしょうか。   


メモ
2001 SUDTIROL LAGREIN RISERVA "TABER" KELLEREI ST.MAGDALENA
東京のSにて3900円で購入
ヴィニタリーで知り合ったマッシモさんイチオシの造り手。