2000 キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ カステッロ・ディ・ルチニャーノ

2004/7/6
CHIANTI CLASSICO RESERVA CASTELLO DI LUCIGNANO
初日
透明感のあるムラサキを帯びたルビー。今風の色だがクリアで澄んだ感じ。香りはスミレや鉱物的なミネラル感に新樽の香ばしいニュアンス。粒子が細かく、ビシッと気合が入った香り。
味わいはスルッと入って一瞬なめらかと思わせて実は相当にミネラリーで、余韻に感じる「粒感」のあるタンニンはまさにキャンティ。余韻の木質感に長期熟成のリゼルヴァらしさを感じる。
硬くて青ささえ感じるタンニンが2000年というヴィンテージのネガティブなイメージ、例えばレンテンナーノのバロンコーレと似た雰囲気を感じたが、それは初めのうちだけで、数十分の時間の後、急激においしいなめらかさが増してくるのがおもしろい。
しっかりした酸といい、硬くて締まったタンニンといい、キャンティそのもので好みの味です。おいしいです。ただ、このヴィンテージはやっぱり果実の未熟感を感じさせる。バロンコーレにはないカシス感がこちらにはあり、その分かなりおいしいですが。
2日目
ビシッとしていたエッジがほどよく丸くなって、やわらかいカシスやスミレの香りに収束。新樽の色付けがいい感じに果実感とバランスしている。キャンティのザラッと感が弱くなるとメルロ風なやわらかさを感じて、ちょっと軽めのボルドーのようでもある。

まとめ:2000年のキャンティはこのあたりが限界なのかなと。



メモ
2000 CHIANTI CLASSICO RESERVA CASTELLO DI LUCIGNANO
大阪のNにて2980円で購入。
アルコール度数14% 20ヶ月オークの大樽+6ヶ月フレンチ・バリックで熟成
レンテンナーノの近所、2キロほど北に位置する造り手