1995 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ ブラン

2004/5/21
DOMAINE DE CHEVALIER
照りのある薄いイエロー。ちょっと金色。濃い色かと思っていたが意外な外観。香りはレモン、グレープフルーツの黄色系の爽やかな果実香。9年の月日を感じさせない、フレッシュ感のあるピチピチした香り。ハチミツっぽさも。
味わいは香りとは対照的においしい熟成感があり、ちょっとシェリーっぽいニュアンスもある。香りから味わいへ10年ぐらい年をとったような印象。明日以降の変化に期待。
2日目以降
うーん、これは恐るべき晩熟型のワインです。日がたつほどにカラメルのような甘くて太い味わいが盛り上がってくる。樽や果実味のニュアンスが単発に現れることは決してなくて、ほんとうに完成度の高い多面的な白です。余韻に残るオシロイバナの白粉のようなニュアンスがおもしろい。

開けてから1週間ぐらいチビチビと楽しみましたが、時間がたつにつれてどんどん良くなっていって、結局は最後の1杯が1番おいしかった。温度も冷蔵庫の温度ほどに冷やしてしまっては全然香りが出てこず、普通の赤ワインの温度(約18℃?)ぐらいがいい感じ。そうして温度高めで飲んだ時の余韻は驚異的に長い。
開けてすぐに「あーしまった。これは早かった。」というワインは結構あるが、日がたつにつれてこれほどまでにその想いを強くするワインも珍しい。しかも白ではちょっと記憶にない。いやはやこれは聞きしに勝る晩熟型の白です。フューザルと並び立つボルドーのトップの白ですね。またいつか違うヴィンテージを試してみたい。



メモ
1995 DOMAINE DE CHEVALIER
PESSAC LEOGNAN GRAND CRU CLASSE DE GRAVE
東京のCにて7180円で購入