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2000 "ブラン" オルトレポー・パヴェーゼDOC シャルドネ テヌータ・マッツォリーノ |
2004/5/12![]() 初日 うすーいレモンイエロー。香りはライムやラムネ、レモンの爽やかな香りや、キャンディーのような甘い香り。ミネラル感というか、石灰土壌的というか、非常に乳酸菌飲料的な香りがする。とてもシャルドネとは思えない香り。 味わいはコクのある余韻に特徴があり、香りの爽やかさとのギャップがおもしろい。良く熟したぶどうから造られたことを感じさせる深い甘さ。余韻もほどほどに長く、おいしい。 これまでの経験に照らして何に近いかといえば、フリウリのトカイやアルザスのピノ・ブランかな。ヤクルト・ミルミルのような甘酸っぱさが支配的。樽香なしでこれほどまでにシャルドネらしくないシャルドネも珍しいと思う。これまでの引き出しにはまったく存在しない1本。 2日目以降 酸がしっかりしていて、2日、3日とたっても予想通り全然へたることがない。乳酸的なニュアンスは日に日に後退し、替わりにメロンやキャンディーのような甘さが前面に出てくる。
一般的な「ニュートラルなシャルドネらしさ」からは遠く、樽香の効いたトロピカルフルーツ的なシャルドネでもない。まったく独自の味わいに仕立てられていて、ここまで独自路線だと、つまりそれは土壌や気候を含めたロンバルディアのこのDOCの味ということなんでしょうか。 |
メモ 1999 CHARDONNAY OLTEWPO PAVESE D.O.C "BLANC" TENUTA MAZZOLINO ミラノのエノテカNdVにて12.3ユーロ(約1610円)で購入 LLの特級かと思うようなぶ厚く重いビン、キャップシール、長いコルク、すべてにコストがかかっている。それにしても「イタリア北部の白で何かおもしろいのないですか?」の日本人観光客の問いに対してこれを出してくる店員って親切なのか狙ってるのか、それとも微妙に外されているのか。 |