1999 ACブルゴーニュ クロード・デュガ

2004/3/21
AC BOURGOGNE  CLAUDE DUGAT
初日
紫の強いクリアなルビー。ぱっと見ではピノとは思えないぐらいに紫。ガメイな感じ。香りはハイトーンなスミレやラズベリー。キーンと音がしそうなぐらいに高音の効いた香り。ミネラル感というか金属的というか、そういうベクトル。人工的な要素が微塵も感じられず、ぶどうが育った土地や気候だけを閉じ込めたような純粋さを感じる。シャルロパン・パリゾのマルサネに近いものを感じ、マルサネからジュブレ・シャンベルタンに続いていく、コート・ド・ニュイの大地を想像させる。
味わいはひんやり冷たい果実味と細やかなタンニンがいいバランスで、おいしいことこのうえない。食事に合わせるとこういったワインはついつい飲みすぎてしまう。もっと甘さ寄りの媚びた味わいを想像したりもしていたのだが、そうではなく非常にピュアな造り。伸びのある味わいといいましょうか。さすがに名のある造り手は違いますね。この造り手の特級ワインへの長い階段を少しだけ見ることができたような気がする。
3日目
トーンはやや低いところに下がってきたが、代わってケモノっぽい香りがしてきた。やっぱりブルゴーニュですね。ウソみたいに犬のような動物的な香りがする。味わいはやや酸が優勢で軽いタッチになってきたが、それでも甘い果実感は健在。今後数年置いてもまだまだ変化するワインだと思いますね。この値段で入手できるなら、ぜひストックして変化を確かめたい。


メモ
1999 AC BOURGOGNE CLAUDE DUGAT
神戸のSにて3000円で購入。