2000　パレオ・ビアンコ　レ・マッキオーレ

2004/3/8 初日 非常に濃い照りのある黄色。寝る前に風邪薬を飲んだ次の日の＊＊のような派手な色。粘性も強力。香りはストレートな樽香。まるでカリフォルニアのシャルドネのような押し出しの強い香り。バターやカラメル、オレンジピールの香り。味わいは樽と果実味に由来するたっぷりした甘さと、それを後押しするやわらかい酸があけすけにおいしさを放射する。ソーヴィニョンらしいたるまないキレがあって、甘さが口の中に広がるスピードがすごい。温度が上がるとちょっとヒネた香りも。 うーん、気持ち熟成が進みすぎな感じもするが、そのシェリー的なニュアンスもまた熟成ボルドーみたいでいいですね。フューザルみたい。カリフォルニアのこってり感とわかりやすさにボルドー的な風通しの良さが共存していて非常に個性的だと思います。 ２日目 ヒネたニュアンスの香りが消えて、樽香と果実味のバランスがとれたおいしい白に収束。押し出しの強さもいい感じに後退して、余韻のわずかな苦みも含めてひたすらにおいしい。甘い樽香に惹かれ、味わいのパワフルさに圧倒され、余韻のソーヴィニョンらしい妖しい複雑さに酔う。いいですね。ボルドーの複雑さにイタリアらしい太陽の恵みを加えた感じ。すばらしくおいしい１本です。

メモ 2000 PALEO BIANCO DI TOSCANA I.G.T. LE MACCHIOLE BOLGHERI 神戸のSにて4200円で購入 ソーヴィニョン・ブラン６０％・シャルドネ４０％。