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1999 ランゲ・ロッソ "ネイ" イカルディ |
2004/3/3![]() 初日 イカルディはこのネッビオーロ以来。こちらはピノ100%のワイン。 赤みのある濃いルビー。ピノらしからぬ濃さだが濁りがなく、照りがあってきれいな濃さ。細く長い脚。 香りは爽やかな甘いラズベリーの香りが発散的に湧き出す。かなり上質なブルゴーニュみたい。香りの勢いが文句なく素晴らしい。樹液系の香りやセメダインちっくな揮発香もいいアクセント。 味わいは初めのうちだけややタニックな収斂性を感じるが、すぐにやわらかくなって甘く澄んだ果実味が前面に。口の中に猛スピードで広がるおいしさはサルヴィオーニのロッソ以来という感じ。果実味、酸、タンニンとすべてがバランスよく配置されていて、きちっと焦点が合っている。モダンで第一印象の良いハイ・インパクトな造りであるにもかかわらず、飲み進めるほどにおいしさに引き込まれていく。 うーん、これはうまいですよ。驚きです。過去に飲んだイタリアのピノで最高なのはもちろん、同じ価格帯のどんなブルゴーニュにも絶対に負けない複雑さがあり、同じくどんなカリフォルニアのピノにも負けない上品な甘さをそなえている。アペラシオンがどうとか樹齢がどうとか、そんなことはどうでもよくて(知らないだけですが)、「どうだ!おいしいだろう!」というわかりやすさがある。 2日目 いい感じだった雑味感がシンプルになってちょっとスケールダウン。わかりやすいフルーティな甘さとザラッとしたタンニンだけが目立ってきた。ちょっとカリフォルニアのピノのようなあっけらかんとした味わいに。でもおいしいですね、これは。2日目のわかりやすさの方がいいという人もいるかも知れないぐらい。 |
メモ 1999 LANGHE ROSSO "NEJ" ICARDI 近所のCにて3200円から1000円引きの2200円で購入。 |