2002 パッソ・ドーブレ マアジ・トゥプンガート

2004/1/15
PASSO DOBLE
初日
ムラサキっぽさのある濃いルビー。縁は透明だが中心は黒みがあってグラスの向こうが見えないほど。粘性も結構あって。黒いベリー系の香りの勢いに驚く。瞬発力のある香りで、ベリーやカシス、車のタイヤのような焼けた感じの香り。揮発性と果実香のバランスがよく、雑味感の中にしっかりと芯のあるいい香り。一瞬飲み慣れたキャンティの香りも感じるが、基本的にはあんまり自分の引き出しにない香りで、思わずこれまでの赤ワインの経験を頭の中でひも解く。。。あえて近いものを思い出すと、南仏のタナ種のワインに似てるかな。アラン・ブリュモンのマディランとか。
味わいは香りほどのパワーがなく、余韻も含めてやや軽めに感じるが、キュッと締まった酸とおいしいタンニンが後を引いて、なかなかうまく仕上げていると思う。「南」を感じさせる非求心的な味わいなのだが、酸がしっかりしていてバランスがいいのが特徴。
香りもしっかりしていて、おいしいと思います。想像よりもかなり好印象です。
2日目
ツンツンした雑味のある香りが丸くなって、わかりやすい甘い味わいに。このフリウリの赤を思い出す直線的な甘さ。じっくり向かい合って楽しむなら初日の方が楽しいことは間違いないが、2日目の楽天的なおいしい甘さも否定できない。CP高いですね、これは。


メモ
2002 PASSO DOBLE MASI TUPUNGATO
近所のRで購入1680円。
62% Malbec, 30% Corvina semiappassita, 8% Merlot ?
手書き風のラベルデザインがいい味だしてる。
おなじみイタリアのマアジがアルゼンチンで造りはじめたワイン。