1997 イ・シストリ ベラルデンガ シャルドネ フェルジーナ

2003/12/23
I SISTRI FELSINA
初日
濃くて照りのある金色。ちょっと赤っぽいぐらい。香りはわかりやすいバニラ、甘いバタークッキー、それにシトラスの爽やかな香り。味わいも甘くて素直においしい。たっぷりした樽香はカリフォルニアの白を思わせるが、一方で酸をともなった果実味にあふれていて均衡がとれている。余韻のわずかな苦みも非常に良い。期待せずに開けたが、これは予想以上の出来。いいですよ、これは。
2、3日目
シトラスっぽい香りは消え、トロピカルフルーツ系の華やかな甘い香りがメインに。新世界のイマイチなシャルドネのように、飴っぽい単調な甘さにならないところが良い。やや人工的かと思わせるぐらい、様々な南国系のフルーツや、派手な花の香りが感じとれる。最近飲んだ白で近いのはリッジのシャルドネかな。ま、それくらい押し出しの強さと複雑さのバランスがある白ということです。この値段なら満足感大。「トスカーナの白ってこれでいいんだっけ?」という疑問が唯一引っかかるところ。


メモ
1997 I SISTRI BERARDENGA CHARDONNAY TOSCANA I.G.T. FELSINA
オークションで購入。約1500円
アルコール度数は13.5%。長くてスベスベしたコルクは良質で空き瓶も重い。