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2002 ソーヴィニョン ジローラモ・ドリゴ |
2003/9/16![]() 透明感と輝きのある薄いイエロー。ラムネと甘草の強力な香り、そして花のミツの甘い香り。パインや洋ナシの熟した香り。いろいろな香りがバンバン飛び出す。ムッとくるほどの強烈なソーヴィニョンらしさ。樽の風味付けがなくて、最近では珍しくほんとに「ド真ん中へ剛速球」的な白。 キリッとした味わいに、口中に広がる甘さとミネラル。スピード感のある酸。そしてカーサ・エンマの白を思い出す長い余韻。何か食事を必要とする一途な個性。 いやいや、これはすごいワインです。真っ直ぐで媚びないソーヴィニョンとして一つの完成形と思える。これで2000円台前半は破格値。ただし、食事との相性を考えるのは難解かも。ワインに塩っぽさを感じたので、鮭を焼いてちょこっとアレンジしたパスタと合わせてみたがこれが最悪。ワインを飲み込んだ後、香りが鼻から抜けるときに、魚の生臭さだけがまるで抽出されたかのようにわき上がる。。。そういえば、白ワインと焼いた鮭ってうまく合わせられた例がないな。カーサ・エンマの時も思ったが、こういった真っ直ぐな味わいのワインは、そのキャラを生かすも殺すも食事しだい。そういった意味では食事を選ぶ難しいワイン。合う料理を想像するに、スパイシーなオリーブオイルの効いた、白身魚のカルパッチョ、あっさりめの白身魚(アジとか)をシンプルに焼いてオリーブオイル、とかかな。 |
メモ 2002 SAUVIGNON "VIGNETO RONC DI JURI" COLLI ORIENTALI DEL FRIULI DOC GIROLAMO DORIGO 某所で2100円(参考価格) ラベルの文字と同色の白く濁った紫色のキャップシールがなんともいえず妖しい。 アルコール度数13% |