1998 ロッソ モンテペローゾ

2003/7/16
MONTEPELOSO ROSSO
初日
色はかなり濃くて、ムラサキが優勢なルビー。粘性もすごい。香りは麦チョコ。焦げっぽい香りが中心で果実味がちょっと乏しい。あとはバニラ系のスキッとした香り。いずれにせよ樽香が支配している。モンテベルナルディのキャンティに似てるかな。かなり作為的な香りと思う。
味わいはガサツなタンニンと酸が"やんちゃな"雰囲気をかもし出す。ザラッと苦い味わいはひと昔前にもてはやされた造りを思わせる。たぶんリリース直後が1番おいしいというタイプ。余韻もかなりパワフルで、アルコール感と甘苦い樽香が引っ張る。これはちょっと苦手なタイプの赤。
2日目
とげとげしさが丸くなって、ジャミーな甘い果実味が出てきた。ちょっと洗練度が足りない気もするが、初日よりもずいぶん楽しめるワインになった。でも基本的には単調で物足りない。この値段なら南フランスあたりでゴロゴロしてそう。
3日目
昨日と印象は変わらないが、すいぶん飲み易くなった。最後は大量に泥のようなオリ。
まぁ、おいしいワインですよ。こういうワインが「濃くて好き!」っていう人もいると思う。でも、ボルゲリらしい押し出しの強さ(と酸の低さ)はちょっと好みとズレてるのかなぁ。


メモ
1998 MONTEPELOSO ROSSO (VAL DI CORNIA SUVERETO DOC)
大阪のNで購入2980円
ラベルデザインは素晴らしい