1999 ビディス ヴァッレ・デッラカーテ

2003/6/29
BIDIS  VALLE DELL'ACATE
初日
びっくりするほど濃いオレンジを帯びた金色。粘性もそこそこ。照りもある。
香りは熟したキンカン。濃い黄色系の果実香。樽からくるハチミツっぽい甘い香り。それからなぜだか100%オレンジジュースの香りがする。いや、おもしろい香りですよ。コレ。
香りを楽しむうちに温度が上がってちょっとしまりなく感じたので、キリッと冷やして再スタート。主張の強い甘みと口の中にまとわりつくような余韻が「とんがった」シチリアの白らしくておもしろい。パンチのある飲みごたえ。南イタリアの白らしく酸に乏しいが、みかんの皮のようなわかりやすい果実味があっておいしい。すっきりクリーンなベクトルとは正反対な味わい。なんともいえない塩っぽい余韻といい、全体の感じはレ・ブスケに似てるのかな。なかなかおもしろいです。こういう土着品種の香りプンプンなのは好きです。
2日目
おとなしい香りと味わいに。キンカンジュース風味の白ワインという感じ。サフラン&カレー粉の黄色系パスタに合わせてみたが、これって結構好相性かも。
このワインはシャルドネとインツォリアのブレンドで、同じシチリアの造り手、サンタアナスタシアのズリッカも似たような品種構成だったと思うが、なんとなく共通点を感じる。シャルドネにはない押し出しの強い黄色系果実の風味。たぶんこれがしっかり熟したインツォリアの個性と思う。結構好きかも。  


メモ
1999 BIDIS VALLE DELL'ACATE
大阪のNで購入1580円
アルコール度数13.5%