1997 ムルソー "カス・テート" ヴェルジェ

2002/11/1
MEURSAURT "CASSE-TETES" VERGET
初日
濃い黄色。金色を帯びていて照りがすごい。はじめはどぎつい熟成香に驚く。 生のマッシュルームとかそういう香り。ちょっと傷んでいる?ただ、その香りに 慣れると、しだいにバニラとかレモンの香りがしてくる。それぞれの要素がちょ っと落ち着かない。
味はオイリーでこってりとしていて、ほんのりの酸とカスタードクリームのニュ アンスが出入りする。そして絡みつくような余韻。手放しでおいしいとは言いにく い個性的な味わい。
2日目
昨日より大きめのグラスに注ぐ。まず昨日は感じなかった潮の香りがする。砂浜 に流れ着いた海草の香りそのもの。投げ釣りで仕掛けに引っ掛かってくる海草の 香りというか。これはあまり経験のない香り。これはもう終了かと思いきや、静 かにまわしていると、ググッと甘い香りが出てきた。バニラ入りピーナッツバター という感じ。このムルソーにかなり似ていると思う。 余韻もピーナッツバターをそのまま舐めた後のようなこってりした独特のもの。 ベリンジャーのスブラジアを思い出すほどの押し出し の強さ。伝え聞くムルソーのネガティブな印象の最たるワインの1本のように思う が、たまにはこういうアクの強いのもいいかな。それともベストなコンディション ではないのかも。


メモ
1997 MEURSAURT "CASSE-TETES" VERGET
東京のCRで購入4980円