1997 キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ カーサ・エンマ

2000/12/23
CASA EMMA
濃いルビー。黒っぽい。透明感なし。新樽香バチバチ。さらっとしている。 モロに生木の香り。若いボルドーかと思うほど。ちょっと小豆の感じもする。 口あたりは意外とやさしくてギュイ感もない。でも余韻はひたすら濡れた木の ニュアンス。雨に濡れた太い倒木というかなんというか。粉っぽい余韻が若すぎる 印象を強くする。でも飲めたモンじゃないって感じがしないのはモダンな作り だからか、サンジョベーゼだからか。


メモ
近所のPにて1500円(グラスで)

2004/4/18

初日
上で飲んだ時から約3年半ぶりの再会。どんな熟成を遂げているのか。
外観は濃い目で赤寄りのルビー色。縁の方はやや透明。
香りは完熟イチゴ、チェリー、ホットミルクなどのやわらかい香り。熟成がいい方向に進んでいて、非常にヴォリュームのある香り。味わいはキャンティらしいおいしい酸とタンニン、ジャムっぽく感じるほどの甘い果実味、そういった要素がきれいに一体化していて非常においしい。熟成した良いキャンティの理想形という気がする。余韻に感じるザラッとしたタッチがキャンティらしくて最高においしい。3年半前に飲んだ時(たぶんリリース直後)の印象とは正反対に、妖艶で大人の味わいに収束している。
3日目
やわらかく濃い果実味にキャンティらしい酸が奥行きを与えていておいしい。やっぱり決め手は酸ですね。
ただし、余韻の焼けた感じには97のネガティブな一面を感じてしまったりもする。例えばカッペッラのキャンティ98のようなエレガントな収束の仕方ではなくて、こちらはブルーベリー的なやや単調な余韻。リゼルヴァなら97より98を選ぶべし、これは間違いないのではないでしょうか・・・

メモ
1997 CHIANTI CLASSICO RESERVA
CASA EMMA
大阪のNにて3280円で購入