1999 ヴォルネー・サントノ・デ・ミリュー フランソワ・ミクルスキ

2009/3/11
VOLNAY SANTENOTS DU MILIEU FRANCOIS MIKULSKI
初日
紫を帯びたガーネット。かなり濃い外観。香りは久々のゴム足臭。非常に詰まった、ぶ厚い香り。徐々に香りがほぐれてきてクローブなどのスパイスの香りがしてくる。味わいはグイッとグリップのある厚いタンニンと同質の果実味。時間とともに少しずつほぐれてくる雰囲気はありますが、難しいワインですね。厚い味わいですが、重いというか鈍い感じがしないのが不思議です。ここの畑のキャラクターということでしょうか。余韻は心地よい果実味とアルコール感があります。こういう上質な厚ぼったいタンニンを持つブルゴーニュは初めての経験かもしれない。
3、4日目
ゴム臭が消えて赤〜黒系の果実香があふれる!ここまで待ってようやく本来の姿を現したよう。がっちりと舌をつかむような積極性のある味わい。ブルゴーニュらしい複雑さのある果実香ながら、ブルゴーニュらしくない芯のしっかりした香りと味わいが面白い。
噂には聞いていましたが、これは長熟なワインという気がしますね。きれいに熟した果実味に溢れる年といわれる99にしてこれですから。さらに5年、10年でどんな姿になるワインなんでしょうか。ワインの奥深さを思い知らされます。


1999 VOLNAY SANTENOTS DU MILIEU FRANCOIS MIKULSKI
神戸のSにて購入